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Deep Learningソリューション『Deeptector(ディープテクター)』販売開始

エヌ・ティ・ティ・コムウェア(以下、NTTコムウェア)は、同社の画像認識AI ソフトウェア『Deeptector』と、日本ヒューレット・パッカード(以下、日本HP)が産業用に開発したハードウェア(サーバー)を連携させた、『Deeptector(ディープテクター)《産業用エッジAIパッケージ》の販売を開始しました。

『Deeptector(ディープテクター)』は、「ディープ(Deep Learning)」と「detector(検知器、検出器、発見者)」を掛け合わせた造語。

概要

同社が注力しているAIの活用分野は、「監視・検閲」「保全・点検」「製品検査」の分野。

「製品検査」はオンプレミスでの利用ニーズが多い一方、振動や温度変化といった、工場ならではの過酷な環境に適応する動作条件が求められます。

今回、販売を開始した『Deeptector』《産業用エッジAIパッケージ》は、工場などの厳しい環境下でも耐えうる製品として開発されています。

本パッケージを用いることで、画像を社外に出すことなくAIを使用し、製品の外観検査を自動化できるようになります。

AIによる高速な画像判定処理ができるため、製造ラインのスピードにも対応します。

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また本パッケージは、近年注目が集まるIoTソリューションにおけるエッジコンピューティングのAI機能としても利用可能。

2017年6月より販売している、同社製『Deeptector』《クラウド版》と組み合わせてせて利用することで、より幅広いソリューションの展開が可能となります。

『Deeptector』《産業用エッジAIパッケージ》特長

(1)AIをすぐに利用開始できる

ソフトウェアのインストールやライブラリ類の組合せなどのわずらわしい作業は不要。学習用画像を用意すれば、すぐにAI作成を開始できる。

(2)優れた耐環境性能とパフォーマンスのバランス

工場や配送センタなどの高温環境でも24時間運転可能な運用を想定した仕様のハードウェア。また、工場での運用を想定した仕様を選定している。

(3)『Deeptector』《クラウド版》との連携利用

高いパフォーマンスを必要とする学習過程は『Deeptector』《クラウド版》で行い、作成されたAIを複数拠点に設置された『Deeptector』《産業用エッジAIパッケージ》にマルチキャストして判定機能をアップグレードするような、『Deeptector』《クラウド版》との連携した利用も可能です。
※「Deeptector」《クラウド版》の利用料金、ネットワーク費用は別途必要。

産業用エッジAIパッケージの構成

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参考スペック

◆ハードウェア:HPE Edgeline EL1000 Converged IoT System
・ Edgeline EL1000 筐体 +ProLiant m510サーバーカートリッジ x 1
・ NVIDIA TESLA P4 *5
・ 8コア インテルR XeonR D-1548 2.0GHz-2.6GHz(Turbo)
・ 32GBメモリ、2TB SSD (SoftwareRAIDで使用、実効1TB)
・ USB3.0 x 4、PCI-e Gen3x8 x 2、1GbE RJ-45 x 2、SFF ドライブベイ x 2
・ HPE iLO4 および専用RJ-45 x 1
※オプション:OPCサーバ用Gateway (EL10)
◆ソフトウェア:NTTコムウェア「Deeptector」《インストール版》
◆サービス:導入支援サービス


ユースケース例

・「Deeptector」産業用AIパッケージをLAN接続する。
・ユーザが用意した学習用画像にて、認識モデルを作成する。
・工場などで使用しているカメラで撮影した画像に対し、画像認識が実行できる。