【ラインセンサ】(らいんせんさ/line sensor)
対象物の光学像を横断するある直線上の光信号を、電気信号に変換する装置のこと。
縮小光学系を用いて結像画像を読み取る縮小型センサと、1対1の光学系を用いて等倍の結像を読み取る密着型センサとがあります。
縮小型センサは、CCD方式が主流でエリアセンサの垂直1本分に相当する構造で、主に⼯業計測、欠陥検査などの画像処理に使われます。
また、エリアセンサでは解像度が不足する場合、5千から7千画素のラインセンサを使用して2次元的な画像を合成することがあります。
密着形センサは、主にファックス、複写機、イメージスキャナなどのOA機器に使用され、光電変換材料や受光部の構造、光電変換方式、駆動方式の違いにより、多数の種類があります。〔同義語:リニアセンサ〕
対応する光源の条件次第では、ラインセンサの守備範囲を越えてしまう状況があります。
たとえば、スリット光源とラインセンサの対応では、スリット光源の照射角度による計測データのズレが考えられます。
また、計測物次第では、センサの開⼝部に反射や透過する光束が向かわない場合などもその1つの問題です。
画像としての扱いでは、機械的走査を加味して1枚の画像を作成し、その画像データから何かのデータを作成する場合には大きな力となる素子です。