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【ひずみ補正(correction of geometrical distortion)】

【ひずみ補正】(ひずみほせい/correction of geometrical distortion)

光学像の幾何学的ひずみを補正する処理のこと。

画像処理によって、対象物の形状に関する情報を正しく抽出するためには、画像中の形のひずみを取り除くためのひずみ補正が必要な場合があります。

ひずみは、レンズの各種収差に代表される観測系の機構に関するひずみ(内部ひずみ)と、観測系、特にカメラの姿勢や対象物との位置関係による投影の幾何学に起因するひずみ(外部ひずみ)に大きく分類されます。

たとえば、内部ひずみを補正するには、格子状の図形をカメラとの位置関係が正しい状態で画像処理装置に取り込み、格子点の本来の座標と画像上の座標との間の変換特性をもとに⾏われています。

主に、球面収差による歪み発生が問題となっているものの、完全なる対処までは至っていないことが現状です。

多くの場合に、カメラで撮像するものは矩形やそれに近いものであり、さらに、センサやフィルムは矩形が基本となっていることから、この対処は永遠のテーマと考えるべきかもしれません。

いずれの場合にも、レンズ調整により変化をもたらすものであり、そのことを考慮する必要があります。