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【シェーディング補正(shading compensation)】

【シェーディング補正】(しぇーでぃんぐほせい/shading compensation)

シェーディング補正を行う際の基本的要件として、視野角の有無があるかどうかを確認することが第1義的な条件となります。

視野角がある場合が殆どであることは承知でこの言葉から始める必然性があるために、敢えて、この言葉から始めることとしました。

 一般では、均一光源と称するものを参照することだけで補正ができるように説明されておりますが、実際には、視野角がある場合にはこの均一光源の参照自体で問題を起こすことになります。

視野角に対して同距離で同一輝度レベルを照射することでなければ同一レベルに対応することができないために一般の均一光源ではその対応に無理があるものですが、対象となる面は平面であることからそれに相当する平面での輝度(中央が、周辺よりレベルが適応値に下がる湾曲の状況)で距離対輝度に合致する値で同一となる設定の光源が必要となります。

当然のことながら、画像処理を行う際の条件である“画角”は均一光源の寸法が同一であることと“距離”は実際の処理と同一距離で行うことが絶対条件となります。

このことを忘れて、近距離に均一光源を設置して補正を行うような方法では精度を維持することができなくなる結果となります。

それらを考慮されると、従来の手法の間違いに気がつくはずです。

さらに、この視野角は、画角や距離を変更すると角度に変化があり、そのために補正処理のための光源にも視野角に対応できる均一光源が必要となります。

また、シェーディングのプロファイルは単一でなく、いろいろなプロファイルがあり、あらかじめ、理論的補正値を設定することは上記補正手段以外では不可能であり、適当な数値を用いて補正値とすることは精度維持が不可能であることと同義語となります。

このことは、空間フィルタを適用しても同様であり、あらかじめ、補正値作成を行うことが精度維持には必要な手段となりますが、同時に、この歪発生の原因であるレンズの歪の別の問題である“図形歪”と“寸法歪”も同時に補正処理を行うことが重要な意味となります。