皆さんのお住いの町や家のそばに「はんこ屋さん」ってありますか?
社会人になれば1度は行ったことがある「はんこ屋さん」ですが、実際にお店にお訪れてみてもそれほどお客さんがいることもありませんし、また外から店内を見てみても、やはり接客で忙しくしている姿ってあまりみないですよね!?
では、なぜこれら「はんこ屋さん」は経営が成り立っているのでしょうか?
不思議ですよね?
はんこ屋とは?
「はんこ屋さん」とは、名前のとおり、主に印鑑などを販売しているお店です。お店では、実印から三文判、ゴム印(シャチハタ)などなど様々なはんこを販売しています。
最近では、店舗販売だけでなくインターネットでの売買はもちろんのこと、実店舗を持たず、インターネットのみで販売を行うはんこ屋さんもあります。
はんこ屋さんを開業・経営するにあたっての資格は特に必要ありません。もちろん、学歴や年齢も関係ありません。
個人で開業することもできますが、フランチャイズに加入して開業することも可能です。開業するにあたっての資金は、店舗の確保や商品の仕入れなどがありますが、開業資金としては、それ程高くならないようです。
そして、日常の仕事内容は主には仕入れや顧客の対応です。職人さんの場合は印鑑を彫る仕事も含まれます。
なぜ潰れない?はんこ屋さんのビジネス形態!
販売している物は「はんこ」だけじゃない!
はんこ屋さんでは、個人、法人に対して様々な種類のはんこを販売していますが、はんこだけを売っているだけではありません。はんこ以外にも、名刺や事務用品も取り扱っていることが多いのです。
実際のところ、はんこと名刺とゴム印の売上はそれぞれが同じぐらいだそうです。どれか1つのものに特化せず、それぞれが売り上げを上げるというのは、安定したビジネスモデルなのではないでしょうか!
また、年末の時期には年賀状の印刷を請け負うお店も多くあるようで、これも大きな収益の1つになっています。
流行り廃りがない!
はんこ屋さんで販売しているものは、当然食品などではないので鮮度など関係ありません。また、はんこには流行り廃りといったことがことがないので、一度仕入れておけば、ずっと置いて販売し続けることができます。
また、特に学生さんがたくさんいる街のはんこ屋さんなどは、毎年一定の収入が見込めるそうです。
なぜなら、学生さんが一人暮らしを始めてバイトなどをすれば自分の口座を作るでしょうし、また、バイトや就職活動の際に書く履歴書にもはんこは必要不可欠なものだからです。
年度が変わるごとに新規のお客さんになってくれる学生さんは、はんこ屋さんにとって、ありがたいお客さんです。
常連さんがいる!
個人で使う分には、はんこはそれほど傷まず長く使えますが、法人などでははんこは消耗品です。
毎日何十回も押されるはんこは、すぐに傷んでキレイな文字を押せなくなります。ですので、法人のお客さんは定期的にはんこを購入してくれるのです。
また法人では、部署や役職が変わるたびに名刺を新しくしますので、その都度新規に名刺を注文してくれるため、ここでも安定した収入源の1つとなっています。
さいごに
いかがですか?一見、なぜこのお店が潰れずに続けられるのだろう?と不思議に思うことがあるかと思いますが、みえないところで、ちゃんとしたビジネスモデルが構築されているんですね!