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モノ(物体)には色がない!? 光の不思議!?

突然ですが、「普段、目に見ているモノ(物体)には “色” がない」
っていったら信じますか?

私も、はじめ知人から聞いたときには、意味がわからず??? となりました。

光学は難しすぎて、浅い説明しかできませんが、簡単に解説しますね!

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「色」ってどんなもの?

そもそもが、「」ってどのようなものなのだろうか?
」というものを大別すれば、2つに分けられます。

1つは「光源色」という色です。これは、太陽や電球などの、それ自体が発光する光源からの光が直接目に入り、目の中にある錐体(すいたい)という視細胞を刺激して認識される色です。

2つ目は「物体色」という色です。これは、光源から発せられた光がモノ(物体)に当たり反射してきた色です。真っ暗な場所だと、色はおろか物体の形もわかりませんよね。しかし、物体に光が当たると、その色が見えるようになります。

ですので、「物体色」とは、光が物体に当たり反射した光が、先ほどと同じように、目の中の錐体という視細胞を刺激して感じ取ることのできる色なのです。

簡単に言ってしまうと、「自分で光って見える色」と「光を反射して見える色」があるってことです。

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錐体(すいたい)とは?

先ほどの説明に「錐体(すいたい)」という言葉ができてきましたが、錐体とは、ヒトの目の中にある光の色を感じるセンサ(細胞)のことです。

錐体は3種類あり、それぞれが赤、青、緑という光の三原色に対応しています。この錐体が光を感じ取り、色として認識しているのです。

錐体が3種類あると書きましたが、生き物によって錐体の数は違います。ヒトやサルは3種類ですが、それ意外の哺乳類では、錐体が2つしかありません。ですので、ヒトには見えていても、ネコやイヌには見えない色があるようです。

また、鳥類はヒトより多く、4種類の錐体があります。紫外線を感じることのできる細胞で、ヒトより多くの色を見分けているといわれています。

物体ごとに特有の波長がある

たとえば、光の下でリンゴとレモンを見ると、当然それぞれ違う色に見えます。リンゴは赤でレモンは黄色にみえますよね(品種によって違いますけど)。これは、光がリンゴに当たって反射した光の波長が赤い色で、レモンは黄色の波長を反射しているからです。

これは、全てのモノでも同じです。海は青い波長の光を反射して、ブドウは紫の光を、机は机の色の光を、壁は壁の色の光の波長を反射しているのです。

 

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モノには色がない

上で説明したように、光源からの光が物体にあたり、反射した光が目(錐体)に入って初めてヒトは「色」というものを認識します。

ということは、モノそれ自体には色がついていないといえるのです。

 

モノ自体に色がないなんて言われても、なんかいまいちピンとこないですよね。
私も、いまだにピンときていません…。

 

<追記>

物体に当たる光が違えば、反射される光も異なるので、色も変わって見えます。たとえば、スーパーの売り場にある野菜やお肉の色と、買ってきて家で見たときの色が違うってことありませんか? それは、スーパーと家の光源(分光配分)が異なっているため、違って見えるのです。