誰もが一度は病院に行ったことのある病院ですが、病院で先生の服装を気にして見たことはありますか?
先生によってネクタイをしていたり、していなかったりしますよね。
ネクタイをしないのは、単に診療の邪魔になるからという理由だけでなく、それ以外にもそれなりの理由があるようです。
ネクタイをしない理由!
ネクタイをしない理由として、感染管理の観点から着用しないということがあります。
感染管理についての考えは海外の方が進んでおり、米国の疫学学会やイギリスの保健省から出ているガイドラインには、医師や医療スタッフの服装についても言及されています。
そこにはネクタイの着用についても触れており、ネクタイは様々な菌が付着している可能性があるので、着用は控えましょうと書かれています。
日本の某大学病院では、外来時のネクタイ着用は認められているが、実際の医療行為の際にはネクタイは外すようにと決められているところもあります。
このことから、全体として医師のネクタイ着用率は減ってきているようです。
同じく感染管理という点から、現在、多くの病院では女性の看護師さんのナースキャップが廃止されています。
将来的にはネクタイも同じように病院での着用が禁止されるかもしれません。
ネクタイをする理由!
医療行為にとってまったく役に立たないネクタイですが、なぜ医者はネクタイをしているのでしょうか?
みなさんは、ネクタイをしているお医者さんを見るととどう思いますか?
ネクタイをしているだけで、真面目とか几帳面などきちんとしているイメージを持ちますよね!
ネクタイを着用する理由はまさにこれ。
患者が医師に対して安心し「患者の満足度と信頼度」が増すのです。
現在でも、海外や国内の有名病院では、研修医にネクタイの着用を義務付けているところもあります。
研修医という若い医師の場合、患者に与える安心感という意味からも、ネクタイの着用は効果的なのかもしれません。
一般社会では、「ネクタイ=ちゃんとしている」というイメージがありますからね。
まとめ
患者に与える安心感と感染管理、どちらも大事ですが、現実的には衛生面が最重要なのは間違いありません。
今後、医師のネクタイ着用が全面的に禁止になる、という日がくるかもしれませんね。