最近、歯の調子が変だなぁと思っていても「まぁまだ大丈夫だろ!」と、歯科医院に行くのを先延ばしにするのはよくある話です。
しかし、歯医者さんに診てもらうことで、虫歯や歯周病以外の病気がみるかることもあるようです。
その1つが糖尿病。
糖尿病は、「歯茎が腫れる」「口や喉が渇く」といったサインが現れます。
日本糖尿病学会より出されている「糖尿病診療ガイドライン2016」でも、歯周病が血糖コントロールに関わっていると、糖尿病と歯周病の関連性ついて述べられています。
また歯の健康は、認知症の予防を考えるうえでも重要だと言えます。
厚生労働省では、65歳以上の高齢者で、歯がほとんど残っておらず、義歯も入れてない人は、歯が20本以上歯が残っている人と比較して、認知症を発症するリスクが約1.9倍も高くなると発表しています。
さらに最近の研究では、歯周病の原因となる酪酸が脳内に取り込まれると、アルツハイマー病を発症する可能性がある、とも指摘しています。
歯科医院で未然に病気を防ぐ
実際に、町の歯医者さんが「舌がん」を発見したという事例もあります。
「舌がん」を発見したという医師は、「“舌がん”だでけなく、口の渇きから更年期障害や糖尿病、会話や行動から認知症に気付くことがある」とも述べています。
「歯の調子が悪いな」と自身が自覚したときには、すでに虫歯か歯周病などにかかっており、かなり進行している状態です。
しかし、定期的に歯科医院にて検診を受けていれば、未然に防げるだけでなく、もっと軽い状態で気がつくことができます。
また、歯に詰め物や銀歯をはめている方は、定期的なチェックが必要です。
人の歯は、長年使用しているとすり減っていきますが、銀歯などの金属は、歯に比べあまりすり減りません。
そのため、歯のかみ合わせが悪くなり、顎関節症や頭痛、肩こりなどの症状を引き起こすこともあります。
コンビニよりも多い歯科医院の数
歯科医院はコンビニよりも数が多いって知っていましたか?
歯科医院は、耳鼻科、内科など数ある医院のなかで、もっとも私たちに身近なお医者さんです。
現在、歯になんの不調を感じていなくても、長年歯医者に行っていないという方は、一度歯の検診にいってみてはいかがでしょうか。
まとめ
「歯の健康」。
これは、「大好きなものや食事を楽しく食べられる」「口を開けて笑える」そんな楽しい生活を送るための「キーワード」です。
若い方も「若いから大丈夫」と油断せず、今からケアを行っていけば、年をとっても自分の歯でものが食べられ、口を空けて笑える。そんな楽しい毎日を送れるようになりますよ。