企業がある商品を開発した際、全国展開にあたってこの商品が売れるかどうかを調べるためにマーケティングをするのですが、どこで「テストマーケティング」をするかご存知ですか?
実はもっとも多く「テストマーケティング」される地域は『静岡県』です!
静岡県は、いい意味で日本の平均であるため、このテストマーケティングをするのに適した地域だといわれております。
なにが平均的なの?
人口構成が平均
まず静岡県の人口構成は、日本全国の平均人口構成とほぼ同じ構成です。お年寄りが多いでもなく、かといって若い人もさほど多くないという、ある意味「普通」の人口構成となっています。
そのほか、平均所得や食費、教育費、娯楽にかける費用なども、全国平均と同じような数字です。
そのため、日本人口の縮小版として情報収集をするには最も適した土地柄なのです。
気候も平均
静岡県はお茶の栽培で有名ですが、お茶の栽培に最も適した平均気温16.5度という、比較的温暖な気候です。つまり、暑過ぎることもなく寒過ぎることもない、気候も平均的な地域なのです。
味覚も平均
静岡県は地図でみてもわかるように、関東、関西の中間くらいに位置してます。静岡県は関東や関西、両方の文化が入り混じっているところもあり、そのため「濃い味」であったり「薄い味」であったりといった食品のマーケティングを行うには静岡県はもっとも適しているようです。
また静岡県には、隣の愛知県のような独特な食文化がないという点も、テストには向いているようです。
平均だけでない、1位もある!
静岡県の平均的なところばかり紹介しましたが、静岡県にも堂々と全国1位のものがあります。
それは、ご想像のとおり「お茶」です。静岡県はお茶の栽培面積や収穫量、産出額これらすべて1位です。
その他に、カツオの漁獲量も全国1位です。総数量73,478トンで日本でのカツオ漁獲量の28%に該当します。
まとめ
静岡県は企業のテストマーケットとしてよく利用されるため、「静岡県民はモルモット(実験台)にされている」とよく言われますが、私からしたら、真っ先に最新の商品を試せるので、羨ましい限りです。
それに、よく考えたら、静岡県って日本の象徴の1つである富士山が間近に見られ、気温も温暖で海鮮類も豊富、さらにお茶も美味しい!生活するにはとてもいい県ですよね!
…でも、特にこれといった観光地があるわけでもなく、大都市でも田舎でもない、、、やはり日本の平均的な県なのかもしれません…。