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MRI検査のNG事項!カラーコンタクトレンズやタトゥー、ネイルなど!

先日、知人が入院しMRI検査をしたのですが、その際、病院の先生との話の中で、興味深い話を聞きました!

それは、MRI検査のときにカラーコンタクトレンズを装着していてはダメ!という内容でした。

MRI検査を受けられたことのある方は知っているかもしれませんが、私にとっては初耳だったので、へぇ~そうなんだ!とビックリしました!

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MRI診断装置とは

なぜMRI検査でカラーコンタクトレンズを装着していたらいけないのか? の前に、MRI装置とはどのようなものかを簡単に説明します。

MRI装置はCT装置と同じように真ん中に空洞のある形をしていますが、MRIとCTでは撮像の原理がまったく違います。

CTはX線を照射し、人体を透過してきたX線を受けて画像を作ります。原理としては、よく健康診断などで撮影する一般的なレントゲン撮影と一緒です。ですので、一般撮影のレントゲン装置が丸くなって、グルグル身体の周りを回りながら撮るといったイメージでしょか(下はCT撮影のイメージ図。雑な図ですみません…)

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MRIは正式名を“Magnetic Resonance Imaging”(磁気共鳴画像診断装置)といいます。“Magnetic”とあるように「磁石」「磁気」の力を利用して体内の血管や臓器などを画像化します。

磁気でどうやって画像を作るのかってとこが難しくて、いまいち理解が浅いのですが、要は、強力な磁気を人体にかけると、人体内にある水素原子核というものが激しく動くのだそうです。その水素原子核の動きによって生じる微弱な電波を読み取り画像化するみたいです。

まったく、違うものですが、電子レンジの原理と似たような感じですかね??

MRIの最たるメリットは、磁気を利用して撮影するため、CTのようにX線被ばくがないということが挙げられます。反面、CTより撮影時間が長い、撮影時の音がうるさいという、患者が受ける心的負担はMRIの方が大きいようです。

なぜカラーコンタクトレンズがNGなのか?

カラーコンタクトレンズがNGな理由は、カラーコンタクトレンズの色付けされた部分には酸化鉄酸化チタンなどといった金属が含まれているためです。

上記で説明したように、MRIは強力な磁気を利用して画が作られます。そのため、MRIの中にカラーコンタクトレンズを装着したまま入ると、着色部分の金属が強力な磁気に反応し、コンタクトレンズが熱を帯びてしまうのです。下手をすると、それにより失明してしまうというリスクもあるみたいです。

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刺青やタトゥーもNG!

刺青やタトゥーもカラーコンタクトレンズと同じ理由でNGの場合があります。刺青やタトゥーは、インクを皮膚組織下に定着させて色をつけますが、このインクに磁性体である鉄の粉が配合されている場合があるのです。

そのため、刺青やタトゥーがあるとインクに含まれる磁性体がMRIの磁力に反応し、皮膚が火傷してしまったり、刺青やタトゥーの色が変色してしまったりする可能性があります。

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その他、MRI検査でのNG事項&注意点

繰り返しになりますが、MRIは強力な磁力によって画像が作られます。そのため、MRI検査を受ける際には以下のようにいくつも注意することやNGな事項があります。

  • アイシャドウやマスカラ、ネイルなどの化粧品も磁性体が入っていることがあるので注意
  • ヒートテック(機能性肌着)などは、繊維に金属が含まれていることがあるので注意
  • ピアスやネックレス、ヘアピン、指輪などのアクセサリー
  • 入れ歯
  • 補聴器
  • 心臓ペースメーカー
  • 人工心臓弁を入れている人
  • 金属の義眼を入れている人
  • 骨折によりボルトで固定している人

こうしてみると結構注意事項がありますね。
普段身に着けている入れ歯や補聴器など、ついうっかり忘れてしまいそうです。
意外なところでは、ヒートテックなどの下着も注意した方がいいんですね!

もっとも、検査前に先生から説明があるので、大丈夫でしょうが、いざという時のために、自身でもMRIのNG事項などを知っておいても損はないと思いますよ!