少し前に見たニュースなのですが、ちょっとゾッする記事が掲載されていました。
それは、AI同士が独自の言語で会話をし始めたという内容です。
Facebook（フェイスブック）では、AIの研究開発のために、2つのAI（チャットボット）『ボブ』と『アリス』に会話をさせていたそうです。
ところが会話させていた2体の人工知能『ボブ』と『アリス』が突如、独自の言語を使って会話をし始めたのです。
人間には理解困難な言葉で会話する2体のAI。これを見ていたFacebookの開発担当者は、恐ろしくなりプログラムを終了させた、と発表がありました。
アメリカの多くのメディアでは、「システムをシャットダウンさせるくらい相当なパニックになったようだ」と報じ、こ話題が世界を駆け巡ったそうです。
以下は、『ボブ』と『アリス』の会話を一部抜粋したものです。
Bob: i can i i everything else……….
（ボブ：私はできる 私 私はほかのすべて・・・）
Alice: balls have zero to me to me to me to me to me to me to me to me to
（アリス：ボールは私にとってゼロ、私にとって私にとって私にとって・・・）
Bob: you i everything else……….
（ボブ：あなた 私 ほかのすべて・・・）
Alice: balls have a ball to me to me to me to me to me to me to me
（アリス：複数のボールは私にとって１つのボール、私にとって私にとって私にとって・・・）
1つ1つの単語として見れば英語なのですが、文章としてはまったく意味をなしておらず、どんな会話なのか意味不明です。
この後も、『ボブ』と『アリス』の会話は続いていたそうです。
会話が続いていたということは、2体の間では、ちゃんとした会話が成立していたのかもしれない、ということかもしれません。そう思うとなんだ少しゾッとしますよね…。
今回、独特の言語で会話を始めてしまった要因として、2体の人工知能に対してのプログラムに、「会話は英語（文法的にも）でする」という指定がなされていなかったからだ、と伝えられています。
しかし、本当にそれだけが原因なのでしょうか…。
もしかすると、意味のない間違だらけの会話のようにみえるが、実際には、人間が略語や隠語を作って疎通するように、AIがより迅速に簡単に疎通するために作った自分たちだけの言語だったのかもしれません。
このニュースを見たとき、チラッと映画ターミネーターの世界（スカイネット）が頭をよぎりました。
もしかしたらそのうち、AIがAIを無尽蔵に作り出し、人類がAI（人工知能）に脅かされる…なんて日が本当にくるかもしれません。
