今、クレジットカードで見に覚えのない請求がされる被害が急増しています。
日本クレジット協会の発表によると、今年の1月から6月までのクレジットカードの被害額は118億円以上とのこと。
このままいけば、今年1年間の被害額は200億円を超えるといいます。
最近多発しているのは、1回に数千円ほどの少額を何度も何度も長期間にわたって盗み取られるという手口でのクレジットカート被害です。
金額が小さいため、本人も気づかない…。
私の知人も、昨年クレジットカード被害にあいました。
普段あまり確認しないクレジットカードの利用明細書を見ていたら、請求額がいつもより多いことに気づいたそうです。
よく見る、見に覚えのない1回あたりおよそ6,000~7,000千円請求が、なんと10回以上も記載されていたとのこと。
クレジットカード被害といえば、従来は高額な商品が一気に購入されてしまったり、海外で利用されるケースが多かったのですが、昨今では手口が変わってきて、少額の決済を長期間に渡って不正利用するケースが多発しているといいます。
カード情報は簡単に盗まれてしまう
2014年当時には、タクシー運転手だった男が、お客が支払いで使用したクレジットカードの情報を不正に抜き取る、いわゆるスキミングをし逮捕されたという事件がありました。
この事件では、抜き取られたカード情報は40件以上にものぼり、その情報をもとに偽造カードが作られたのです。
クレジットカードの表面には、「16桁のクレジットカード番号」「名前」「有効期限」が記載されています。そして、裏面には「セキュリティーコード」と呼ばれるものが印刷されています。
この4つの情報さえ入手すれば、だれでもネットショッピングなどを利用することができてしまいます。
例えば、デパートなどで、店員さんが「クレジットカードをお預かりします」と言って、奥でカードを読み取ることがあるかと思います。
実はコレ、これもかなり危険な行為です。
表面と裏面をスマホなどで写真で撮られてしまえば、万事休すです。
クレジットカード利用時に気をつけること
クレジットカードは、“ポイントが貯まる” “使用履歴が見れる” “現金紛失時の損失が減る”など、とても便利なものです。
しかし、お店で決済する際には、必ず自分の目の前で行ってもらうようにしましょう。
そして、クレジットカードの利用明細は細かくチェックすることが大事です。
そして、もし被害にあった場合は、すぐに利用しているクレジットカード会社に連絡しましょう。
大手クレジットカード会社の1つであるJCBのホームページでは、次のように書かれています。
万が一、不正使用に遭ってしまった場合でも、所定の手続きと調査のうえ、皆様に重大な過失がないと判断した場合は補償いたしますのでご安心ください。
今や生活に欠かせないクレジットカード。
個人個人のしっかりした管理が必要です。